第1章
今年度の研究について
【S:スタンディング】



【研究主題】
  今の課題に向き合い、未来をよりよく生きる力を育むことをめざして、『主体的な学び』を引き出す授業改善を推進する。までの研究



 四中校区では、これまで未来をよりよく生きる力を育む取組を進めてきた。しかし、「勉強なんかしても何にもならへんし!」「どうせ、やってもできひんし…」「とにかく覚えたらいいんやろ?」という声が多くの子どもたちから聞かれた。学んだことが活かしきれず、困難に出会うと途中で投げ出し、自分に自信がもてない実態があった。そこで、この状態を『学びの空洞化』と名付け、学びの空洞を埋め課題解決を図るために、学校教育と実社会をつなぐ「いまとみらい科」の開発を行うこととした。そして、『社会参画力』を育むことが課題解決につながること、S-RPDCA学習サイクルやソロ-コミ-ソロの学習スタイル、リアリティある学習活動という、実践するためのキーワードが明確になった。その結果、子どもたちの中から、「みんなで話し合う授業は楽しいな。」「考えたことを実現していけるんや。」「地域の人の意見を聞きにいこ!」などという声が聞こえるようになり、「いまとみらい科」の時間は前向きに取り組む姿が見られるようになってきた。その一方で、学校生活で多くの時間を占める教科の授業では、学ぶ楽しさを感じられない子どもたちと、教え込みから脱却しきれない教職員の姿があった。
この実態から、昨年度は「いまとみらい科」と教科授業の両輪で社会参画力を育成するために、「いまとみらい科の成果を各教科へ」という研究を進めた。教科のS(学ぶ意味)やR『学びの倉庫』(既習事項の活用)などを小中で共有するという成果を得ることはできたが、「いまとみらい科」に比べ、学習意欲が高まりきらない子どもの姿があり、学びの空洞を埋めきるまでには至らなかった。
なぜ、学びの空洞は埋まらなかったのか。その要因は3点あると考えた。第一に、授業の始まりの問いが子どもたちの興味関心とずれていたり、リアリティを追求するあまり学ばせたい内容とずれてしまったりして、学びの内容と気持ちにずれが残ってしまったこと。第二に、深く考え話し合うための言語力の弱さが「わかった」「おもしろい」という学ぶ楽しさにまで高められなかったこと。第三に、教職員の入れ替わりが進み、校区の授業改善のシステムが不十分であったこと。今年度は、これら3点の改善のあり方を考えてきたが、第三の課題を改善することにより、第一、第二の課題が改善するという考えに至った。
校区として、子どもたちの学びの空洞を、総合的な学習の時間「いまとみらい」と教科授業の両輪で埋めていくためには、子どもたちの『主体的な学び』を引き出すことが必要である。したがって、そうした学びのあり方を全教職員で確認し、それを推進する取組を、教科の授業を中心に、すべての教育活動で行っていくこととした。この研究が子どもたちの社会参画力、すなわち今の課題に向き合い、未来をよりよく生きる力を育むことにつながると考えている。





 
前のPAGEへ
次のページへ
研究のページTOPへ
  HOMEへ