第1章
日々の授業を変える!
社会参画力を育む授業づくり
へのチャレンジ!
【S:スタンディング】




「勉強おもんないねん」「どうしたらいいかわからん!」


こんな、校区の子どもたちの課題を解決するために、校区の研究はスタートした。
本校区は、平成22年度に文部科学省研究開発学校の指定を受け、社会参画力を育む新領域「いまとみらい科」を開発した。そして昨年度から高槻市教育センターの授業改善推進モデル校区の委嘱を受け、これまでの研究成果を活かし、校区一貫した授業づくりの研究を進めている。
本校区の子どもたちには、上記の言葉のように、学ぶ意味を見いだせず、自分で判断することができないなどといった課題があった。そのような課題を解決するために、本校区は「いまとみらい科」を開発し、取り組みを進めてきた。そして、「いまとみらい科」の実践で得た成果を教科の授業にも活かそうと、昨年度は言語活動の充実をテーマにして研究を進めた。その中で、「主体的な学び」という大切にしたいキーワードに出会った。学ぶことに喜びを感じ、学ぶ意味を感じることで、学ぶことに対して前向きな姿を引き出していきたいと考え、授業づくりの柱を『解きたくなる問い』『学びの倉庫』『ソロ−コミ−ソロ』の3つ(具体的な内容は後述する)に整理し、授業実践を重ねてきた。
ところが、昨年度の末、長年校区に寄り添い、ともに研究を進めてくださる鳴門教育大学の葛上秀文准教授と今年度の研究の方向性を思案する中、一つの大きな問いに直面した。



「日々の授業は変わったのか?」


これまで、「いまとみらい科」の成果を教科の授業改善に活かそうと研究を進めてきた。目の前にしている子どもたちは、確かに変わりつつある。校区の子どもたちは落ち着いた環境の中で学び、学ぶことに目を輝かせる場面も多く見られるようになってきた。校区としても、毎年研究授業を積み重ね、その節目として研究成果を発信する研究発表会も行っている。研究の方向性、校区がめざしたい授業スタイルも定まってきている。小中一貫の体制は定着し、スムーズな連携ができるようになった。しかし、本当に大切なのは日々の授業である。この問いに直面したとき、「はい、変わりました」と即答できない校区の状況があるとともに、大切なことに立ち返ったように感じた。私たちは、毎日多くの時間を、授業を通して子どもたちと向き合っている。その日々の授業を変えることこそ、本当の意味での子どもたちの課題解決につながり、校区の子どもたちにさらに力をつけることにつながるのではないか。だからこそ、校区一貫して、日々の授業を変えるチャレンジをしなければならないと考えた。
もう一つ、忘れてはならない研究の原点がある。それは、校区の授業は、社会参画力の育成をめざしているということである。校区の1年生から9年生まで、どの授業でもどの教科でも社会参画力の育成をめざしていきたい。それが、この研究をスタートさせたときの、子どもの課題を解決することにつながると信じている。

「勉強するの、楽しい!」「友だちと考えたらよくわかったよ!」

 こんな、主体的に学ぶ子どもたちの姿をめざして、今年度も校区でチャレンジを始めた。





 
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