第4章
成果と課題




1 今年度の成果と課題
    ゆめみらい学園のチャレンジは続く




3)教職員にとって


毎年4月には,職員の入れ替わりがある。今年度も校区では20人を超える新しい職員を迎えた。職員は入れ替わっても,子どもたちはこの校区で育ち続ける。子どもたちの成長を保障する豊かな教育を創造するには,新しい教職員と共に研究の継承・発展を図っていくことが求められた。

今年度の大きな成果は,先にも述べたように,教科の授業づくりにおける小中の協働が進んだことである。校区の子どもたちがもっと授業で力をつけ,輝くためには自分たちの授業力をあげることは必要だと考え,4月から12回の一貫研をおこなってきた。


教職員の声(一貫研 コミュニケーションカードより)

平成24年度末一貫研

* 地域の方が,卒業式の日「わがまちソングの楽譜ありませんか?」と来られました。赤コミのみなさんで歌いたいからとのこと。2月末のライブの成果です。子どもたちの願い“まちを元気にするために歌を広めたい”にまちの人から答えが寄せられたことに心があたたかくなりました。この情報がまた子どもたちのSにつながっていくと感じます。4月からのスタートがまた少し楽しみになりました。

* いまとみらい科,子どもたちは楽しんで取り組んでいました。「勉強じゃない」と言ってる子どももいましたが,実際自分たちで考えてどんどん活動している姿は,まさに「学び」だったと思います。

* 校区内小中人事交流者の話が興味深く,また勉強になりました。小学校にいる今も大切だが,中学,それ以上の将来のことも常に頭に入れながら子どもと接していくように心がけることが大切だと思いました。

* 子どもたちだけでなく,私自身もこんなことやっていいの!?楽しい!!という思いで取り組むことができました。来年度,どう発展させていくのか,どう教科で活かすのかは,また難しいなぁ,どうしたらいいやろう?という気持ちもありますが,4月からの自分のSを見つけ,いろんな視点で取り組んでいきたいと思います。

* 保育所,幼稚園で大切に育てられた子どもたちを,小学校,中学校で育み,“全員“をそれぞれの進路にしっかりと送り出していくこと,そのことを校区の全教職員で喜び合えることは,本当に素敵なことだと思いました。総括の中でも言われていましたが,日々の教科や日常を大切にしていかないといけないと感じました。形だけ残してしまうのも3年間やってきた意味がないので,子どものSを大切にし,今までつけた力を生かして他教科や集団作りもていねいに取り組めたらと思います。

* 大変な3年間だったなぁとふり返りつつ,多くの収穫のあった3年間だったなぁと思いました。だからこそ,次の3年が勝負!新しいメンバーと新しい取組をする中で,新しい学びを得ていかないといけない。来年もがんばります!


4月

* 昨年度の取り組みの中で学ばせてもらった多くのことを今年度は授業づくりにしっかり活かしていきたいと考えています。多くの場面で見せてもらった子どもたちの内に秘めたすばらしい力とエネルギーを信じて今年度来られた先生にもこの取り組みを伝え,力を合わせて子どもたちが目を輝かせて課題に取り組めるような授業づくりをめざしていきたいと思います。困難な課題もあるでしょうが,楽しみでもあります。

* 昨年度,発表を見させていただき,すごい取り組みをしているなとびっくりしました。そこへ転勤になり,私も一員としてやっていけるか不安になりましたが,楽しみでもあります。とりあえず,自分にできることを教えてもらいながら一つずつやっていきたいと思います。

* 小中だけでなく,小小のつながりが密接にもたれていて,すばらしいと思いました。四中校区のメンバーに入れて嬉しく思っています。自分の出せる力を精一杯発揮していきたいと思います。

* いよいよ始まったな。そんな感じです。新しいメンバーを迎え,新しい研究の一年目がスタートしたことに,今は前向きに歩んでいきたいという思いを抱いています。@いまとみらい科の発展 Aいまとみらい科の学びを日常に すべきことはシンプルだと思っています。しかし,本当に難しい・・・。今年もとてもハードな一年になりそうですが,校区で力を合わせて進んでいきたいです!

* 新転任の方が前にずらっと並ばれると,また新しい方がたくさん来られたんだなと実感しました。子どもたちの意欲に負けない教師の教材研究が必要だと思いました。また改めて教師が子どもにつけたい力を共通理解して子どもに必要な力をスモールステップで取り組んでいけたらと思います。


5月

* 生徒会からの報告から始まった一貫研でしたが,生徒のいきいきとした顔を見ただけで,今までの研究成果があらわれていると思いました。「教科をなぜ学ぶのか」と問われた時,子どもにとって明確なものをかえしていけるかと考えるとまだまだ考えていかなければならないと感じました。日々の教科指導の中で“S”を意識してとりくんでいきたいと思います。

* いまとみらい科を全教科へ活かすという方向へ歩み始めています。ただ,「具体」はどういうこと?「S」を大事にするって?・・・と日々悩みながら,今日は少しヒントをもらったような気がします。「なぜ学ぶのか?何をつかませたいのか?」立ち止まって考えながら「授業」をしたいと思いました。そこで,一人でも一瞬でも「オ!!」「そうか!」という子がでてくればうれしいなあと思います。

* 内容の濃い1時間で,本当にたくさんの学びがありました。今のクラス,学年でできることのヒントがいっぱいでした。授業で子どもが「かわる」ことを大切にしながら,教科教育のリアリティーを意識して授業をしていきたいと思います。

* 4中生徒会の2人がドキドキしながら『校区の学園名を決めよう』の経緯を原稿を見ずに話してくれた姿が新鮮でとても良かった!このように子どもたちとともに研修を進められるのがいいですね!

* 「この授業で何を解決するのか,どんな力がつくのか,ワクワクさせるものになっているか?」いまとみらい科で問われていることを,このような機会に改めて考えることで,再びハッとさせられた時間でした。前田先生からのストレートな問いと,教科授業に何がつなげられるか・・・これも再度もっともっと自分の普段の言葉におとして考え,表現する力をこちらが持ちたいと思いました。


6月

* いまとみらいの成果を活かした教科授業で初公開。色々ご苦労もあったと思いますが,ありがとうございました。教室の板を30cmとヒントをあげると子どもがわくわく動き始め,Sのつかみはとても良かったです。先生のあたたかな声かけも。ソロで考えさせる「テーマ設定」がとても難しいことも改めて感じ,また考えたいと思いました。むずかしいチャレンジ,ありがとうございました。

* 興味の持てる,子どもたちがわくわくする発問だったと思います。コミタイムでは,活発な話し合いで学びたいと意欲あふれる時間だったと思います。もっと交流を活発にする為にも,ソロタイムで学んだことをもっと使えたらいいなと思いました。お疲れ様でした。

* 活発なコミタイムで一人ひとりの子どもがくらいつき「もう一回説明して!!」というところから,今回の発問Sが良かったんだなあと確認できました。またソローコミで見つけたきまりを「自分の身長でもできるかな??」と発言し,ソロUの深まりが見られたのも良かったなあと思います。勉強になりました。

* きまりを見つけたら歩はばから身長がわかるというSを,もっと子どもたちに投げかけ,問いかければ「きまりを見つけたい」という意欲づけになったのではと思います。Sの大切さ,難しさを改めて感じました。

* できる子だけでなく,しんどい子どもたちをどう支えて意味あるソロやコミにしていくか,工夫していく必要があると思いました。

* 授業者が,教科に落としこむための教材研究を毎日遅くまでとりくんでいたことを聞き,これが最高の宝だなと思いました。しんどい作業だけどだからこそ,授業に反省や悔しさが残り,次の課題もみえ,もっといい授業をしたいと思える…。忙しい毎日の中で,こんな充実感のもてる疲労もいいなあ・・・。


7月

* 子どもを動かす場面や言葉にするヒントを与えるなど,自然に子どもを授業の中にひき込めていたと思います。6年生の様子をみていると,中学校に来て本当に意見を交流し合って高まり合える関係になると楽しみです。

* 「共感ものさし」「深まるぅカード」「言葉の花(学びの倉庫)」などハード面での工夫もたくさんあり,既習事項にかえることや本日のめあてを子どもとたてるソフト面での工夫のある姿はとても斬新でした。どのように自分の授業に活かしていくか,宿題がまた大きくなりました。

* 忙しい中の準備お疲れ様でした。「共感レベル」や「深まる〜カード」など互いの思いがパッと見てわかるように視覚化された工夫,とてもよかったと思います。初めのソロで一人ひとりの子が自分の考えを持つことはしっかりとできていたので,次はコミ(全体交流)で教師の指名でなく「自分も似てる」「さらに付け加えて」「逆の考えなんだけど」と子どもたち自身の力が必要かなと思いました。

* 「本の帯」や「言葉の花」などたくさんの工夫がこらされていた授業だったと思います。2年生の子どもたちが最後に「もっと発表したい」と意欲を見せていたのが印象的でした。

* 小中の教師による授業のふり返りは,いつも良い刺激になり,自分の授業づくりの元気の素になっている。

* Sを常に意識することで1時間の中に深まりを持たせることができると思いました。小―小―中の先生で話し合える場があるというのはとてもよいと思っています。

* いまとみらい科の成果を各教科へ。今までの教科指導をよりていねいに,より活動的に…ということでしょうか。「S」を大事にしながら!もう少し言語化して共有できるといいですね。


8月

* 夏休み明けの公開授業,ありがとうございました。感覚と運動のしくみの単元の1時間目ということで,感覚器官について興味がもてるよう,おもしろい教材を探してこられたなと思いました。教室前の映像をみるためにイスをもち,前の方へ移動する姿がほほえましかったです。また体験を通すことでより学びが具体的にリアルになるなと実感しました。

* 電子黒板を効果的に使われていました。ソロTでなかなか文にできなかった子がコミで交流することにより,言語化できるようになっていった(ソロU)ことがよかったです。R(学び倉庫)の活用ができればもう少し自主的にかかわれたかな・・・と感じました。

* 夏休み明けの忙しい中,授業をありがとうございました。とてもにぎやかな(盛り上がっている)雰囲気の中で授業が進んでいましたが,今日の学習と違う話をしている生徒がいないことに驚きました。ロールプレイの発表のときには静かに聞く,切り替えはすごい!!と感心しました。

* 先生と生徒との間に信頼関係があり,盛り上がりながらもメリハリのある授業で,とても勉強になりました。何より先生が楽しく授業をされておられるのが大切なことだなと思いました。

* 「もし3億円あったら・・・」という題材も,考えたい!と思えるテーマでよかったです。しかし,そのことに夢中になりすぎて英語で表現する,英語を話す聞くといった活動が少ないのかな?と思いました。

* 最初にうどんや天ぷらなどの写真をはりつけた瞬間から子どもたちの関心,視線がひきつけられていました。今日は“3つの数を考える”発問でしたが,1つ1つを明らかにしなくても工夫して答えを導けること,それをクラスで共有し素直に拍手でしめくくれた最後がとても印象的でした。


10月

* いつもながら事務局の皆さんの温かい励ましと,理論面での整理,本当にありがとうございます。自分たちの取組を見直す機会をいただくと同時に,研究発表会に向けて子どもたちの力を信じて,この取組が必ず進路を切り拓いていく時に個々の子どもたちに生きた力となるように,子どもたちと共にがんばりたいと思いました。

* 11月9日まで1ヶ月をきり,各学年からの報告を聞いて,いよいよという実感がわいてきました。“学びの倉庫”などを含む教科としてのチャレンジ!がんばりたいと思います。

* いろいろな学年の研究発表会のS,そして2013年のあゆみを見て,自分のSが高まりました。今できること,授業のしかけなど2校で協力しながらつくっていきたいです。

* 中学校の授業内容がとてもおもしろそうだと思いました。子どもたちが楽しんで主体的に授業に取り組めたら内容の濃いものになるだろうなと思いました。小も中も子どもたちにとって実りあるものになってほしいです。

* 今回の主張,大変悩みながらに自分はなってしまいそうですが,何かつかめたらいいなと思います。各授業者のお話がとても準備・試行錯誤された後の案なんだろうなと感じられました。当日参観できないのが残念です。

* 校区の取組ムービーを見て,毎年このムービーを見ると「いい仕事や」「がんばろう」という気になります。自分がなぜ教師になったのかを呼び覚ましてくれます。
小中教科のS会議

* 中学校の専門性のある先生とお話することはとても有意義でモチベーションにつながります。教科のSについて意見を出し合い,少しスッキリしたSになったのではないか?と思っています。

* 毎回たくさんお話ができて,とても楽しいです。他の教科もやってみたいと思います。

* 前回は中学校の先生がおられなく,専門の方の意見がお聞きできなかったのですが,今回,授業での思いやスポーツと生涯についてお話でき,良い単元のSができました。教師自身のSも確認でき,よかったです。

* 国語を学ぶ意味について改めて深く考えられよい機会となりました。

* 小中一貫の中で文言を考えるというのが難しかったです。次は子どもたちに身につけてほしい国語の力を系統立てて話し合うことができればと思いました。

* 技術・家庭科ですが,国語・算数・・・が重視される社会ですが,この会議に参加するたびに「生きるために」本当に大切な教科だと,いつも盛り上がります。

* 回数を重ねるごとに,たくさん深く話せるようになってきていることを強く感じ,いい会になってきているなと思います。



4月からの教職員の声を見ると,研究の方向性が見えて具体的に何をすればよいのかわからない段階から,少しずつ具体化が進んでようやく授業に落とし込む段階に入ってきたことがうかがえる。小中教職員の協働や小小教職員の協働は,回数を重ね,具体的に授業や取組を作り出す中で深まっていく様子がうかがえる。さまざまな協働を通して教職員同士の距離が縮まり,信頼関係が構築される中で,本当の意味で「授業」を核にした校区づくりが進むと感じている。



 
前のPAGEへ
次のページへ
  HOMEへ