研究のあゆみ 三年次 平成24年度


■研究
前進するしかない三年次が始まった。年度当初の一貫研では、二年間の成果と課題、今年度の方針を確認した。毎年教職員の入れ替わりがあるため、年度当初の方針確認は欠かせないものである。
三年次に、実践を積み重ねるためには、意義ある単元を開発し続けることが必要だった。それには、校区が考える「社会参画力」をより明確にすることが求められた。


*社会参画力のステップ表の作成
「つけたい力」を発達段階ごとに細分化し、全教職員で共有することが必要であると考え、社会参画力ステップ表を作成した。
次に、社会参画力を育む単元開発となるように、「単元開発のチェックリスト」を作成した。最後は、それを一時間の授業に落とし込むための「授業づくりのチェックリスト」を作成した。これらをもとに、授業評価シートの改善をはかり、公開授業では成果と課題を出し合った。


*カテゴリーの再編
カテゴリーを「家庭」「学校」「地域・社会」の三つのカテゴリーに再編した。また、「学校」のカテゴリーにおける「学校温度計をあげよう」シリーズは全学年を貫くものとした。「地域・社会」のカテゴリーについても発達段階を考え、三年生から九年生までを貫くものとした。


*シンキングツールの活用
三年次、いまとみらい科の学習を充実させようとしたとき、自分たちの考えを整理し、伝える力を育み切れていないことを痛感した。先進校に学びながら、ベン図などのシンキングツールを授業に取り入れる試みを始めた。


*S-RPDCA新学習サイクル 
当初、校区では、学習サイクルの中の「S・・・スタンディング」=「課題と自分との関係(立ち位置)を見つめる」をサイクルのはじめに置いていた。しかし、一月の研究開発学校フォーラムでのご指導や、学習を進める中で感じてきたのは、「S」は学習のはじめだけで耕すものなのか?ということである。子どもを傍観者にせず、主体的に学ぶためにと校区がこだわり、最も大切だと考えてきた「S」は、学習を進める中で、より強く、深化することもあるのではないかと考え、新学習サイクル図を作成した。


*単元開発と授業づくり
どうしたら、「もっと学びたい」「もっとやってみたい」と子どもたちの学習意欲を掘り起こし、学びのある単元とすることができるのか。一時間一時間の授業をどのように充実させていけばよいのか。互いの学年の単元案や指導案に意見を出し合い、煉り上げをする一貫研や各校での校内研を重ねた。  
しかし、この研究は校区の力だけで進むものではなかった。文部科学省の調査官からいただくご示唆や、研究者の存在は大きなものであった。
三年次は、本発表までに、三度にわたって文部科学省の藤田晃之先生の指導を受けた。校区での講演をはじめとして、単元案への指導、本発表公開授業の指導案への指導もいただいた。そのご指導を受けて、葛上先生と学年と共に案の練り直しを重ねながら今日に至っている。
子どもたちに「ちがう意見に出会っても投げ出さずに、粘り強く考えられる力を育みたい」と研究を続ける私たちであるが、私たち自身の研究開発こそ、その力が試されることとなった。




■組織
新領域の開発という協働を重ねた三校の職員は、よりよい案を生み出すために、切磋琢磨するようになった。授業後の協議では、何が課題なのか本音で意見が言えるようになった。
職員間の信頼関係は、三校生徒・児童間のコラボを可能とし、学習内の児童生徒の協働、校区のイメージキャラクターづくり、いまとみらい科イメージソングづくりなどを生み出すことにつながった。子どもたちに求める前に、力を合わせられるようなチーム・組織を私たちがつくることが何より大切であった。




 
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