平成16年3月18日
学校長 小泉雅章
今年もここ北清水の丘に早春の風が舞うようになってまいりました。裏山のこぶしの木は早くも花を付け、校庭の桜は一段と蕾をふくらませてきております。
本日、市議会の議員をはじめ、多くのご来賓の皆様、またこのように大勢の保護者の方々をお招きする中で、第32回 卒業式が行えますことは、校長として最高の喜びであり、学校を代表して深く感謝申し上げる次第であります。
さて卒業生のみなさん、改めて卒業おめでとう。私は今、卒業生一人ひとりに卒業証書を渡しました。みなさんの顔は どこか誇らしげで、また頼もしく感じました。そう感じたのは私だけではありません。会場にいる方全員が、そう感じていると思います。それは、皆さんの6年間一生懸命努力した結果がそうさせているのです。
しかし6年間、自分一人だけで大きくなったのではないということを自覚してほしいと思います。お家の人の支え、先生方、友だち、近所の人など、様々な人の支えがあって今日の自分があるということを、まず分かってほしいと思います。自立している人ほど、いかに自分が人に頼って生きているかを知っていると言います。即ち、自立している人ほど他立の意識が強いということです。自立している人ほど、感謝の気持ちが大きいのです。
さて6年生を思い出すと、特に修学旅行や運動会という大きな行事ではその力をおおいに発揮してくれました。みんなで作った巨大ピラミッドは今でも脳裏に焼き付いています。また北清水よくし隊を結成してあらゆる場面で活躍してくれました。階段の掃除やあいさつ運動、児童公園などの清掃と落書き消し、あなた方の立派な行動はきっと5年生が引き継いでくれることと信じています。本当にご苦労さん、そして有難う。自分たちの力の結集があれば、素晴らしいことが出来るんだということを学んだことと思います。

卒業のはなむけに一つお話をします。それはたんぽぽの話です。ここに、たんぽぽがあります。このたんぽぽは北清水小学校の斜面に咲いていたもので、校務員さんに掘ってもらいました。たんぽぽは みなさんがよく知っている草花で、たいへん強く、踏まれても、葉がちぎれても、日照りが続いても、寒さが厳しくても なかなか枯れない草花です。
どうしてそんなに丈夫なのか、その秘密はどこにあるのでしょうか。実はたんぽぽの丈夫な秘密は 外から見えない、土の中の根っこにあるのです。
こんなに太く長い根っこで葉や花を支えているのです。つまり根っこがたんぽぽの強い秘密なのです。たんぽぽの根っこは茎に比べると非常に長く、一般的には1メートルから2メートルぐらいで、時には数メートルにもなるものもあるようです。踏まれてもちぎられても、日照りの中でも、たんぽぽがこんなに強いのは実は根っこをこんなにも発達させていたからなのです。ですから少々ダメージがあっても、最後には、みごとにあのかわいい花を咲かせることが出来るのです。皆さんも根っこをしっかり作ってください。
では皆さんの根っこは、いつ作られるのでしょうか。それは人生の中でしんどいとき、つらいとき、実はその時、一生懸命根を作っているのです。あなた方が生きていく中での苦難は決して無駄ではなく、それに耐え、一生懸命生きることは、人生の根づくりをしているということなのです。校長先生はそう信じています。
相田みつおさんの詩に、こんなのがあります。「花を支える枝、枝を支える幹、幹を支える根っこ。根っこは見えないんだよなあ。」もう一度言います。(くりかえし)先生の好きな詩の一つです。今度道端でたんぽぽを見かけたら、きれいな花、真っ白な綿毛、緑の葉っぱともう一つ、土に埋もれているこの長い根っこに思いをはせてください。きっとあなた方に勇気を与えてくれることでしょう。はなむけに、たんぽぽのはなしをしました。
さて在校生を代表して出席してくれた5年生の皆さん、明日からは、伝統をしっかり受け継いで、立派な最上級生になってくれることを決意してほしいしと思います。目の前の卒業生のように、「さすが6年生」といわれるようになってください。期待しています。
保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日はお子さまのご卒業 誠におめでとうございます。大切なお子さまをお預かりして、本日 無事 卒業を迎えることができました。教職員一同、努力してまいりましたが、至らないところも多々あったとことと思います。今日ここに卒業の日が迎えられましたのは子どもたちの頑張りがあったからだということは勿論ですが、その陰に保護者の皆様の励ましや支えがあったからこそだと思います。深く感謝申し上げます。
また本校は地域の学校を目指し取組を進めておりますが、今日からあとも北清水小学校の応援団になっていただきますようお願いいたします。
最後になりましたが、公私ご多忙の中をご臨席賜りましたご来賓の皆様、誠に有難うございました。今後ともこの子どもたちのために変わらないご指導、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
それでは卒業生のみなさん、また会う日を楽しみにしています。校務員さんに作っていただいたタイムカプセル、開けるのは2012年、1月8日だと聞いています。その時はここにいるみんなが集まって、文字通りタイムカプセルにのって、今を思い出してください。その時には思い出とともにきっと「心のふるさと北清水」を実感すると思います。それまでさようならです。さようならは中国語で再び見ると書いて、ツァイツェンと読むそうです。
これで私のお祝いの話を終わります。ツァイツェン。
