☆ 西 大 冠 小 学 校 ☆                              

西大冠小学校の校庭の草花ー粕谷正明                            

春から初夏

Gコマツヨイグサ(アカバナ科)
粕谷 もじ文字どおりヨイ(よる夜)をま待って小さな花が咲くことから、名づけられました。 咲き始めは、鮮やかな黄色で、朝になるとだいだい色になってしぼんでしまいます。夜に活動する「ガ」などの虫が花粉を運んで実をつけ、種によってふえていきます。 江戸時代に、南アメリカから入ってきた植物で、他に「オオマツヨイグサ」や白い花を咲かせる「ツキミソウ」などが知られています。

I ツユクサ(ツユクサ科)
粕谷ツユクサは露草と書きますが、草が露を帯び たようなところから名づけられました。
朝、花を開き昼前にはしぼんでしまいますが、空色の花はハッとする程美しくついつい見とれてしまいます。
そして一見ひ弱そうに見えますが、折れ曲がった茎から根を出しドンドン増えていくというたくましい野草なのです。
また、この仲間には、京都の「友禅染(ゆうぜんぞめ)」という布を染める時の下絵書きに、ツユクサより大きな花びらの 「オオボウシバナ」という花の汁が使われてきました。

J ハンゲショウ(ドクダミ科)
粕谷夏至から11日目を半夏といい、その頃、 葉が白くなるので「半夏生(はんげしょう)」、あるいはお化粧をしたように白くなるので「半化粧(はんげしょう)」と名づけられました。
ちなみに今年の夏至は6月21日(土)で半夏は7月1日(火) となりますが、この頃を過ぎると不思議と葉の色が元の緑に戻っ ていくから不思議です。
池や沼、川などの水辺に生えており、茎の高 さは1メートルにもなります。花といっても「花びら」のない、尻尾                                                                          のような形をした花はとても地味ですが、半夏の頃には一躍脚光 を浴びます。

K オオバコ(オオバコ科)
粕谷オオバコは、「大葉子」の意味で、幅広い緑 の葉を地面の四方八方に広げるところから、名づけられました。
葉の間から真直ぐに伸びた一本の茎の先に、小さな花をビッシリとつけますが、先に雌花が咲き、しぼんだ後 で雄花が咲いて、花粉を風によって飛ばします。
これは、丈夫な種子(子孫)を残すために、自分の 「めしべ」に自分の「おしべ」の花粉がくっつかないようにするためのオオバコの知恵なのです。
やがて実からこぼれ落ちた種子は、雨が降った後、粘って靴や車のタイヤなどにくっついて、あっちこっ ちに運ばれて行きます。

Nイヌガラシ(アブラナ科)
粕谷日本だけでなく、朝鮮半島から中国、 フィリピンからインドに至るまでアジア大陸に広く分布しています。
道ばたや田んぼなど身近な場所で見られる野草で、名前のとおり「役に立たない」あるいは「にせもの」 の「カラシナ」の意味で、春から秋にかけて長く咲き続けます。
この写真では、黄色い花とともに既に 野球のバットのような形をした細長い実が見られます。
ダイコンやカブ、ワサビやクレソンなどとともに、人間にとってなくてはならない仲間がたくさんあり ます。

Oコヒルガオ(ヒルガオ科)
粕谷 朝開くのでアサガオ、夕方から咲く のでユウガオ(巻きずしの干ぴょうとして使用されているウリの仲間)、そして昼間咲くのでヒルガオ、 実に簡単)な名前のつけ方です。
最近都会でもよく見かけるのがヒルガオの仲間のコヒルガオで、この花が咲き出すともう夏です。
道路沿いの植込みやフェンスなどにからまって、ピンク色のアサガオによく似た形のかわいい花を 開きます。
たくさんの花が 咲きますが、アサガオと違って種子はできず、地下茎によってドンドン増えていきます。

Pドクダミ(ドクダミ科)
粕谷 昔から葉の汁は「虫さされ」や 「できもの」に、また、ドクダミ茶は、高血圧予防薬などとして重宝がられてきました。
ドクダミの名前は、「毒にダメを押す」という意味からついたと言われています。
うす暗い日陰の片隅に生えやすい野草で、くせのある匂いがしますが、よく見ると白い十字型の花も 濃い緑色のハート形の葉もきれいです。
白い花びらに見えるところは、葉が変形したもので本当の花 びらではなく、本当の花は、真ん中の棒のような所にたくさん集まっているごく小さな黄色 いつぶつぶの一つ一つなのです。

Qヤブガラシ(ブドウ科)
粕谷  木や草やフェンスなどいろんな物 にからんで、あっという間におおい尽くしてしまい、からまれた方は、陽が当らなくなり枯れてし まうので「薮枯(やぶか)らし」と名づけられたようです。また、別名をビンボウズルとかビンボ ウカズラともいいます。
これでもブドウの仲間で、花が咲けばアゲハチョウなどの虫が蜜を求めてやって来ます。
あまり目立た ない地味な花ですが、蜜が結構あるため、いろんな虫たちがたくさん集まります。 なお、ツルは茎が変化したものだと言われています。

19.ヘクソカズラ(アカネ科)
粕谷 植物の中には、時々ひどい名前が ありますが、このヘクソカズラは、「屁糞」のように臭い「つる」ということから名づけられてい ます。
ひどい名前ですが、実際この草をちぎって匂いを嗅いでみると、本当に臭い匂いがするので この名前も仕方ありません。
別名は、ヤイトバナ(お灸をすえたあとに似ているから) などとも言われ、白地に中心が赤紫色のかわいい花をたくさん咲かせます。
やがて秋の終 りから冬にかけ、だいだい色に色づいた実をつけたつるは、クリスマスのブーケなどにか らませると意外としゃれています。

21.シロツメクサ(マメ科)
粕谷 江戸時代にオランダからガラスの器が入って来た時に、箱の中の物がこわれないよう「詰め草」として使われたことから、「白ツメクサ」と名づけられました。 一般にクローバーと呼ばれますが、このシロツメクサ、夜になると3枚ある葉を閉じて眠るという不思議な行動をとります。マメ科の植物は、クズやネムノキ、ハリエンジュなどみんな夜だけでなく、曇りや雨の日にも葉を閉じるのです。これは、寒さや乾燥から身を守るためなのです。

22.スベリヒユ(スベリヒユ科)
粕谷  食べ物が少なかった戦時中に、ゆでて食べたそうですが、ぬるぬるとすべるようなところから「スベリヒユ」と名づけられたようです。葉も茎も太くて、すべすべして枝分かれした茎が地面をはい回って広がっていきます。夏の間中、よく見ないとわからないくらい小さな黄色い花をずーっと咲かせます。アサガオなどと同じく、朝開いても午後からしぼんでしまうため、この短い間に虫に花粉を運んでもらう必要がありますが、受粉がされないと夕方まで咲いている

70.マンテマ(ナデシコ科)
粕谷   マンテマは、江戸時代にヨーロッパから入って来た時の、名前 「マンテマン」に由来するそうです。もともと海岸や川岸に生えていましたが、最近、道路沿いのちょっとした植え込みでも見かけることがあります。 白く縁取られた赤い花びらは、おしゃれでかわいく、また、同じ向きに並んでいる様子は愛きょうがあります。やがて花が終り実をつけると、花びらを支えていた細長いガクは、ふくれて卵のような形になり、実は熟すと6つに裂けて黒い種子を吐き出します。

80.ユキノシタ(ユキノシタ科))
粕谷   ユキノシタは、葉の白い模様を雪に見たてたところから、「雪の下」とも、あるいは、花びら5枚のうち下2枚が白い舌のようなので「雪の舌」とも言われるなど、いろいろないわれがあるようです。  山の日陰や湿地などで見られますが、元々は、古く中国から入って来た植物です。ビオトープ池の北側沿いにあり、晩春から初夏にかけて細い花の柄を伸ばし、その先にまばらに白い花を咲かせます。花びらは、大の字のように5枚に分かれ、上の3枚には、それぞれ赤い点が4個あり、白い下2枚とのコントラストがしゃれています。

85.シャリンバイ(バラ科))
粕谷   名前の由来は、花が梅に似て、かつ枝葉を放射状に伸ばす様子をしゃりん車輪に見立てて、「シャリンバイ(しゃりん車輪ばい梅)」と名づけられました。  5月頃になると、運動場の周囲がパアーと明るくなるぐらいよく目立ち、私たちを楽しませてくれます。  日本では、東北地方南部から沖縄にかけての海岸に生える木で、白い梅に似た花を咲かせます。そして、秋の終りの頃には、ブルーベリーのような黒っぽい紫色の実が一杯なります。でも残念ですが、この実はおいしくありません。

91.ウラジロチチコグサ(キク科)
粕谷  春の七草のハハコグサとよく比べられるチチコグサに似て、葉の裏側が白いことから、ウラジロチチコグサという名前がつけられました。  葉の表面がつややかな緑色だけに、葉の裏側の白さがより一層鮮やかです。40数年前に入ってきた帰化植物で、いつの間にか身近な所で見られるようになりました。 冬の間、青々とした葉を地面に貼りつくように四方八方に広げ、寒さや乾燥などから身を守ります。やがて春になると、放射状の葉の中心から茎をグングン伸ばし、その先に地味な花をつけていきます。

92.チャイブ(ユリ科)
粕谷  タマネギやノビルなどと同じネギの仲間で、ヨーロッパでは古くから栽培され、西洋料理の香辛料として利用されてきました。 ネギと同じく丸い筒のような葉は、てっぺんに紫色のボールのような花をたくさん咲かせます。ふつう、植物は、茎にはな花をつけるものが多いのですが、葉に直接、花をつけるなんて、チャイブは、面白い植物ですね。それでは、チャイブの茎は、どこにあるのでしょうか? ネギのような根をたてに切ると、真ん中に芯のようなものが見えますが、それが茎なのです。

93.マムシグサ(サトイモ科)
粕谷  春、ハイキングで林の中を歩いていて、マムシ(毒蛇)のようなまだら模様の野草に出あい驚いたことがあります。その名もずばりマムシグサ(またはテンナンショウ)と言われているのは、その怪しい姿に加え、毒を含んでいることから分かるような気がします。  ミズバショウの仲間で、白い棒のようなものを包む葉が鳥のくちばしのように突き出しており、その中は筒になっています。白い棒は、たくさんの花の集まりで、いやな臭いでハエを誘います。

94.タガラシ(キンポウゲ科)
粕谷  田んぼに生えていて、葉や茎を噛むとピりッと辛いことから、「田辛子」と名づけられました。ただし、この辛さは、毒を含んでいるため、口に入れてはいけません。  茎は、中がからっぽで柔らかく、ちょっと力を加えただけでもすぐに折れてしまいます。葉は、上の方の葉は、柄が短く細く裂けていますが、下の方の葉は、対照的に柄が長く深く3つに裂けています。そして、花は、小さな黄色い花を咲かせた後、つぶつぶの丸い実をつけますが、そのつぶつぶの1つ1つが実なのです。

96.サツキ(ツツジ科)
粕谷  旧暦の5月(現在の6月〜7月)に咲くところから、サツキという名前がつけられました。  もともとサツキは、川の上流の切り立った崖に生えています。なぜ、水もないようなあんな高い所に生えているのでしょうか? 時折、台風や大雨によって川の水があふれ、高い所にまで水がやって来ることを、サツキは知っているのです。

97.アジサイ(ユキノシタ科)
粕谷 元々、関東地方から四国地方に生えているガクアジサイが改良されたもので、色とりどりのサッカーボウルのような大きな花が、私たちの目を楽しませてくれます。 花の色は、咲く前は緑ですが、咲き始めると白から青へと変わり、やがて元の緑に戻っていきます。花の色が緑になったのは、花びらのように見えているガクが、元の緑に戻っただけなのです。

104.ツツジ(ツツジ科)
粕谷 ツツジという名前は、「つづき咲き」で花が次々に咲くという意味だとか、花が筒のようになって咲く「つつ筒ざ咲き」がなまったものだとか言われています。 花の色も白、ピンク、赤、紫など色とりどりで、私たちの目を楽しませてくれます。花びらは、付け根がアサガオのような形をしていますが、先の方へ行く程5つに裂けています。そして、5つに裂けた花びらのうち、一番上の花びらには、ハチやチョウにおいしい蜜のありかを示すきれいな模様があります。

105.ヤブカンゾウ(ユリ科)
粕谷 ヤブカンゾウは、夏、あの尾瀬に咲くニッコウキスゲや、夜に咲く黄色い花のユウスゲなどと同じユリの仲間です。 ふつう、ユリの仲間の花びらは6枚ですが、ヤブカンゾウには、たくさんの「花びら」があります。それは、「おしべ」や「めしべ」が形を変えて、「花びら」になってしまったからです。 そのため、ヤブカンゾウは種子ができず、土の中の茎によってふえていきます。