☆ 西 大 冠 小 学 校 ☆                              

西大冠小学校の校庭の草花ー粕谷正明                            

夏から秋

Lエノコログサ(イネ科)
粕谷 真直ぐに伸びた茎の先に、たくさんの小さな花を犬の尻尾のようにつけているところから、「犬ころ」 がなまって「エノコロ」グサとなったようです。
この稲(いね)の穂(ほ)のような花を子猫の鼻先に持っ て行くと、ネコがじゃれるところから「ネコジャラシ」とも言います。
コメ、ムギ、アワ、キビ、マメ を五穀と言いますが、この「エノコログサ」は、アワの仲間です。
アワと言えば、大阪名物のお土産に 「粟おこし」がありますが、現在では、小鳥の餌以外ほとんど利用されなくなってしまいました。

Mカタバミ(カタバミ科)
粕谷 葉は、クローバーに似て3つの小さな葉 があり、夜や曇り、雨の日になると葉を真中から折りたたんで眠るところから、「片食み」と名づけられ ました。
この葉で5円硬貨や10円硬貨をゴシゴシこすると、あら不思議!5円硬貨や10円硬貨がピカピカに 光ります。
また、「やけど」につけると効くと言われていますし、「はれもの」や「できもの」にも貼り 薬として使われてきました。
春から秋にかけて黄色い花を咲かせ、実をよくつけて種を次から次へとはじき飛ばすので、いつのまにか 増えていきます。

24.カヤツリグサ(カヤツリグサ科)
粕谷カヤツリグサの茎を両方から二人で半分 ずつに割いてゆくと、出合ったところで四角い形ができ、「蚊や」をつったようになるところから、カ ヤツリグサと名づけられました。
私が小学生だった昭和30年代、夏の夜には「蚊や」をつって寝たものです。部屋の四隅にひもを掛けて 「蚊や」をつり、蚊を入れないようにうちわであおぎながら中に入った思い出があります。
真っ直ぐ伸ばした三角形の茎の先に、長い葉を数枚広げその元に花をたくさんつけます。

25.クサイ(イグサ科)
粕谷 クサイとは変な名前ですが、 「臭い」ではなくて「草イ」なのです。
つまり畳の材料として利用されているイグサの仲間で、 草のようなイグサというところから「草イ」と名づけられました。 花は、夏から秋にかけて咲き緑色で目立ちませんが、虫めがねで見ると、「めしべ」の先はピン ク色で3つに分かれてふさふさとした毛が生えています。
風で飛ばされてきた花粉を、この毛に よって引っかけて受粉をするのです。

26.ムラサキカタバミ(カタバミ科)
粕谷 江戸時代に観賞用として南アメリカから入ってきた野草で、日陰や湿った所を好みます。花の色は、ムラサキというよりもピンク色で、クローバーのような形をした葉とのコントラストが鮮やかです。チョウやハチなどの虫がやって来ますが、この花の「おしべ」の花粉は、「めしべ」に付いても種子ができません。それでは、何によって次から次へとふえていくのでしょうか?根っこを掘りおこすと小さなイモのようなものがたくさん付いていますが、このイモのようなものによってドンドンふえていくのです。

27.ヒメガマ(ガマ科)
粕谷  「いなばの白ウサギ」の伝説で、 皮をはがれた白ウサギの体に使われた薬がガマの花粉でした。ビオトープ池のガマ(蒲)は、ヒメガ マといい、真っ直ぐに伸びた長い茎の上の方の細長い「おばな」と、すぐ下のソーセージのような形 をした「めばな」の間が少し離れているのが特徴です。
かつて蒲団の綿の代わりに使われた「めばな」 は、秋の終わりには、風によって種子付きの綿がほぐれるようにバラバラになって飛ばされていきます。
この綿が目に入ると、目が見えなくなるのおそれがありますので気をつけましょう。

28.ヨモギ(キク科)
粕谷 ヨモギは、春になると、その葉で草餅 を作るところから餅草とも言われています。
夏に刈り取って乾燥し臼で突いて綿毛を集めたものをモグサといい、お灸の材料に したり、また、五月の節句には、かつて家族に災いが起 こらないようヨモギとショウブを軒に刺す風習が見られました。
このようにヨモギは、昔から人々の生活と深く係わってきました。

30.クズ(マメ科)
粕谷 
クズという名前は、奈良県の「くず」という地名に由来し、この村 の人たちが根から採れる葛粉を作って売りに歩いたところから名 づけられました。
山や野原、ちょっとした空き地などに生えているツル草で、 秋の七草として万葉集(まんようしゅう)にもよまれ、動物の尻尾のような形をした赤紫色の花は、 ワインのような甘酸っぱい匂いがします。
また、クズは、昼寝をすると言われ、天候などによって葉を閉じたり開 いたりします。
晴れた日には大きな三つ葉の表を合わせ、曇りや雨、夜には葉の裏側を合わせます。

37.イノコヅチ(ヒユ科) 粕谷
イノコヅチは、「猪子(いのこ)槌(づち)」という意味で、茎と茎をつなぐ関節(かんせつ)がわずかにふ くらんでいる様子を、猪の脚と膝に見立て名前がつけられました。 目立たない小さな花が咲いた後にたくさんの実を付けますが、 衣服などに触れるとヒッツキ虫となって、体にくっ付いてあちこちへと運ばれ広がって行きます。 草原で遊んでいると、いつの間にかシャツや帽子、靴下にまでビッシリと付いて、 一粒(ひとつぶ)一粒(ひとつぶ)取るのに苦労することがよくあります。

38.ホウセンカ(ツリフネソウ科) 粕谷
 ホウセンカは、花の形が伝説の鳥、鳳凰(ほうおう)に似ているところから、 中国名の鳳仙花(ほうせんか)に由来します。 この花を摘んで指の爪を染める風習 があったので、「爪(つま)紅(べに)」という名前がつけられました。 また、喉に魚の骨が刺さった時、 ホウセンカの種を砕いて水に溶いて飲むと、 骨が柔らかくなって取れてしまうと言われているところから、 ホネヌキとも呼ばれています。ホウセンカは、「インパチエンス」とも 言いますが、「我慢(がまん)できない」という意味で、 実に触れると突然はじけることによるものです。

39.イヌビユ(ヒユ科) 粕谷
   食糧の少なかった昔に食べられていた、ヒユのにせものというところから イヌビユと名付(なづ)けられました。    ビオトープ横の畑(にもありましたが、よく見ると根元 より枝分かれして、菱形に近い緑 の葉を茎から交互に付け、茎のてっぺんや葉 の付け根に米粒のような緑色の小さな花 をビッシリと咲かせます。このイヌビユも食べられないことはあ りませんが、本物のヒユにはかないません。 また、この仲間 には、赤や黄色の色鮮(あざ)やかなケイトウやハゲイトウ などがあります。

40.アシ(イネ科) 粕谷
  大阪は、昔からアシの多いことで知られ、大阪府の花に指定されています。 特に高槻は、淀川の「鵜殿(うどの)のヨシ原」 があるだけに、より身近に感じられます。アシは、万葉(まんよう) の昔からアシと呼ばれていますが、アシは、「悪(あ)し」に通じるとして縁起(えんぎ)をかつぎ、 反対語の「良(よ)し」になったと言われています。    秋(になると、川や湖などに群生するヨシは、 一斉(いっせい)に花を咲かせて実を付け、白い綿毛 が雪のように四方八方(に飛び散る様子は素晴らしいものがあります。

41.ハギ(マメ科) 粕谷
   ハギと言えば秋の七草(ななくさ)の1つとして、古くから多くの人々 に親しまれてきました。 万葉集(まんようしゅう)には、秋の七草(ななくさ)の1つとして、ハギ、 ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの順に詠まれていますが、ハギが最初に出てくることからも、 日本の秋を代表する花と言えるでしょう。 また、秋の七草(ななくさ)が見て楽しむ草や木であるのに対し、春の七草(ななくさ)(セリ、ナズナ、ハハコグサ、 ハコベ、コオニタビラコ、カブ、ダイコン)は、食べて楽しむ草(くさ)という違いがあります。

47.ハラン(ユリ科) 粕谷
  ハランは、「葉(は)蘭(らん)」と書きますが、花 のきれいな「ラン」ではなく、ユリの仲間です。
中国 から入ってきた植物ですが、日本では、昔か らお弁当やお寿司の間仕切りとして、ごく最近 までなくてはならないものとして使われてきました。
ところで花は大きな葉に対しとても地味で、 春になると地面すれすれに顔に出し、小さな ラッパのような黒っぽい花を咲かせます。
そして秋になると小さなボールのような緑色の 実を付け、熟すと黄色くなってさやがはじけ、 種子が広がって行きます。

51.ゼラニウム(フウロソウ科) 粕谷
  ゼラニウムの名は、「鶴(つる)」からきており、花が散 った後の実の形が、鶴の長いくちば しに似ていることに由来(ゆらい)しています。
   ゼラニウムの故郷は、南アフリカで江戸時 代に日本にやってきました。1株にたくさん の花を付け、花の色も赤からピンク、白 などと豊で美しいため、世界中の人々 から愛され最も広く栽培(さいばい)されている草花 の一つです。
我が国においても、一般家庭 に広く普及し、なじみ深い花とし て親しまれていますが、山や野原に生え赤 や白の花を咲かせるゲンノショウコもこの仲間です。

52.オシロイバナ(オシロイバナ科) 粕谷
  黒い種のような実を押しつぶすと、その中から 「おしろい」のような白い粉が現れるので、 「白粉(おしろい)花」という名前がつけられました。 また、夕方の4時頃から咲き始めることから、 夕化粧(ゆうげしょう)とも言われています。

翌日の朝にはしぼんでしまう半日花(はんにちばな)ですが、 次々と咲き継がれるため、夏から秋の終わ りまで花を見ることができます。
オシロイバナは、江戸(えど)時代 に入って来ましたが、当時の女性の中 には、白粉花を顔に塗り化粧(けしょう)と して利用していた人がいたようです。

53.ヒマワリ(キク科) 粕谷
  ヒマワリは、かつて太陽に向かって回ると 言われていました。
朝、東の空から昇り、 夕方、西の空に沈むまで花の向き を変えると言われていましたが、実際は、回っていません。
  ところでヒマワリは、ロシアの国花ですが、ロシアでは、観賞 用(かんしょうよう)のほか、種子から採れる食用油(しょくよう あぶら)生産のため、たくさんのヒマワリが栽培され ています。大リーガーがベンチでかじっているのも、このヒマワリの種子です。

57.アロエ(ユリ科) 粕谷
アロエは、「医者いらず」とも言われ、昔から万能薬として利用されてきました。
下痢には、分厚い葉をすり下ろした汁を飲み、 また、やけどや切り傷、虫さされには切り取った葉 の面を貼り付けるとよく効くと言われています。
正面玄関横のアロエが既に咲き始 めており、だいだい色の花が下から上へ順番 に咲き上がって行く様子は見事です。
よく見ると一つ一つの小さな花は、ラッパのような形 をしており、晴れた日には蜜を吸いにやって来 る小さな虫を観察することができます。

58.マリーゴールド(キク科) 粕谷
マリーゴールドの「マリー」とは、「聖母(せいぼ)マリア」のことを、 また、「ゴールド」とは、「黄金色(こがねいろ)の花」のことを言います。

校門を入ってすぐ左側の花壇に植 えられており、夏の始めから秋の終 わりまで咲き続けていました。 花を始め葉や茎に強い匂いがあ りますが、花の汁は、イボ取りや切り傷 などに効くと信じられ、蜂刺されには花 をもんでつけます。
また、畑の周囲にマリーゴールドを植えると、 農薬なしで殆ど虫に葉を食われずに、 ダイコンやブロッコリーなどの野菜を育てることができます。

60.イヌホオズキ(ナス科) 粕谷
  正面玄関横のアロエの隣に、枝葉を伸ばして白い小 さな花を咲かせています。
どこにでも生えて いる野草で、イヌホオズキという名前から も分かるように、役に立たない、あるいはに せ物のホオズキという意味です。
実もホオ ズキのような袋付きの赤い大きな 実ではなく、黒い小さな実が枝先 に数個ぶら下がっているだけで、イヌホオズキと いう名前がどうして付けられたのか不思議(ふしぎ)なくらいです。
でも花をよく見ると、ナスにそっくりの色や形をしているので、 ホオズキの仲間であることが分かります。

61.メナモミ(キク科) 粕谷
  ビオトープ横の花だんで、ヒマワリと背比べをする程、 茎を高く伸している姿が目に付きます。
タンポポやキクと同じキクの仲間ですが、実は「ひっつ き虫」の仲間でもあります。
タンポポが風によって 実の付いた種子を飛ばすのに対し、 メナモミの実は、人や動物にくっ付き、 運ばれ広がって行きます。
また、同じ仲間 のオナモミの実は、全身トゲだらけの幼虫 のような形をしており、鋭いトゲの先は、 鍵のように曲がって服や動物の毛にからみき付ます。

83.スイレン(スイレン科))
粕谷   スイレンは、漢字では「すいれん睡蓮」と書きますが、これは「すいみん睡眠する」「はす蓮」という意味です。午前中に花を開き、夜に花を閉じてすいみん睡眠するという動きを数日間繰り返すところから、この名前がつけられたようです。  日本古来のスイレンは、写真のものより葉も花も小さく、晴れた日には、花がひつじどき未時(午後2時頃)に開くところからヒツジグサ(ひつじぐさ未草)とも言われてきました。そして、受粉した花は、水中で実を結び、水の流れに身を任せて種子をばらまいていきます。




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