☆ 西 大 冠 小 学 校 ☆                              

西大冠小学校の校庭の草花ー粕谷正明                            

秋から冬

29.ヒガンバナ(ヒガンバナ科) 粕谷 
  秋のお彼岸の頃、真っ赤な花を咲かせるところから彼岸花と名づけられました。
古い時代に中国からやって来ましたが、 ふつう花は咲いても種ができず、球根によってふえていきます。
昔、食物がなかった時、この球根に含まれているデンプンを食 べて飢えをしのぎました。
しかし、この球根には毒が含まれているため、 細かく砕いて水で何回も洗って毒抜きをしてから食べま したが、時には死ぬことすらありました。

30.クズ(マメ科)
粕谷 
クズという名前は、奈良県の「くず」という地名に由来し、この村 の人たちが根から採れる葛粉を作って売りに歩いたところから名 づけられました。
山や野原、ちょっとした空き地などに生えているツル草で、 秋の七草として万葉集(まんようしゅう)にもよまれ、動物の尻尾のような形をした赤紫色の花は、 ワインのような甘酸っぱい匂いがします。
また、クズは、昼寝をすると言われ、天候などによって葉を閉じたり開 いたりします。
晴れた日には大きな三つ葉の表を合わせ、曇りや雨、夜には葉の裏側を合わせます。

31.ススキ(イネ科)
粕谷
    ススキと言えば、十五夜(じゅうごや)のお月見には、団子 とともに欠かせないものの一つです。
花の穂が動物の尻尾に似ているところから
尾花(おばな)とも言われ、秋七草(ななくさ)の一つとして知られています。
 かつては、カヤと言って茅葺きの屋根や炭俵(すみだわら) などに利用されてきました。
子供の頃、ススキの葉に潜 んでいるキリギリスを捕まえるのに夢中になり、手や足に切きずをつくった痛い思い出があります。
ススキの葉をさわる時には、気をつけましょう。

36.ジュズダマ(イネ科) 粕谷 
花のまわりを取り囲む丸い玉のような殻に、糸を通して数珠(じゅず)としたために、ジュズダマ と名づけられました。
子どもの頃、小川や溝に生え、トウモロコシのような葉を繁らせ1m以上に育ちます。
秋の初めには花が咲きますが、この花がかなり変わっています。
「め花(ばな)」は、丸い玉のような殻から、わずかに先が出ていますが、 その中から「お花(ばな)」がイネの穂のように垂れ下がります。
この殻は、初め白い色をしていますが、「お花」の花粉(かふん)が 「め花(ばな)」に付いて実ができると堅くて黒くなります。

43.セイタカアワダチソウ(キク科) 粕谷
 セイタカアワダチソウというのは、背が高くてたくさんの白い毛の付いた種が、 まるでビールの泡(あわ)のように盛り上がって見えるところから名付 けられました。 花がきれいなことから、観賞用として輸入 され、戦後、空き地や河川敷などで急 にふえ始めました。かつて花粉症(かふんしょう)の原因ではない かと疑われた時期がありましたが、セイタカアワダチソウは、 虫が花粉を運ぶ花のため花粉症(かふんしょう)の原因 になるはずがなく、犯人は、風媒花(ふうばいか)のブタクサであることがわかりました。

44.ホトトギス(ユリ科) 粕谷
  花の斑点が野鳥のホトトギスの胸の模様に似ているところからホトトギスと名付けられました。     秋(あき)の深まりとともに、山のせせらぎの岩場 などにひっそりと咲く花は、秋を代表する野草 の1つです。 また、ホトトギスは、ユリの仲間で日本を始め中国 や韓国(かんこく)などの東アジアにのみ分布し、とりわけ、 わが国にはその多くが見られ、まさに日本を代表 する野草(やそう)の1つと言えます。

45.ヨメナ(キク科) 粕谷
  童謡(どうよう)「野菊(のぎく)」に「秋の日射(ひざ)しに群れて咲くきれいな野菊うす紫よ」 とうたわれているノギクは、ヨメナのことで、しっとりとした清らかな美しさと優 しさがあるためか、昔から「野菊(のぎく)」として親しまれています。   花は、1つのように見えますが、そのしくみは、外側をぐるりと取 り囲んでいる花びらのような花と、真ん中にある黄色い花 の2種類とからなっており、さらに花びらの1枚1枚、黄色い花の一粒一粒が、それぞれ1つの花なのです。

46.ナンテン(メギ科)
粕谷
  ナンテンは、漢字では「難転(なんてん)」と書き、「難(なん)を転(てん) じて福(ふく)となす」という意味があります。
正月に玄関に飾る門松の中にも、 松(まつ)や竹(たけ)など とともにナンテンが用いられ、年の初めに、その年の難 を逃がれ発展を願う気持が込められています。
ナンテンは、鳥の羽のようにたくさんの葉っぱが枝についていますが、 複葉(ふくよう)といって横に張り出した枝や葉が 一つの葉なのです。
  子どもの頃、雪を丸めて作った白 ウサギの耳は、ナンテンの葉で、目は赤い実でした。

49.ツワブキ(キク科) 粕谷
  ツワブキは、見かけがフキに似ていて葉が艶やかなところから、 ツヤブキから転じてツワブキと言われるようになりました。
昔から庭などに植えられ、冬の花とし て大変親しまれています。
元来、 近畿(きんき)地方から九州にかけての海岸 に多いキクの仲間です。
  花のしくみは、ヒマワリと同じように、周 りをぐるりと取り囲む花びらのような花と、 中心にある粒々のような花とからなっており、 中心にある粒々のような花だけが実を付け、やがてタンポポの ような綿毛(わたげ)付きの種子を風によって飛ばします。

50.コブナグサ(イネ科) 粕谷
  コブナグサは、田んぼのあぜ道などに生えてい る小さな野草で、葉の形が「小鮒(こぶな)」 に似ているところから名付けられました。
茎を抱 くように交互に付いている葉っぱを、じいっと見 ていると、まるでたくさんの小鮒(こぶな)が群れて泳いでい るように見えます。
  このコブナグサは、イネの仲間で、風によって花粉 が運ばれます。
また、東京都の八丈島 では、着物を染める際の黄色 の染料(せんりょう)として、古くから利用 されてきました。ビオトープ池の周囲で、 たくさん見ることができます。

54.スイセン(ヒガンバナ科) 粕谷
   スイセンというのは、中国語の「水仙(すいせん)」を、そのまま音読(おんよ)みしたものです。 スイセンの故郷は、地中海の沿岸で、中央アジアのシルクロードを経 て、中国にやって来たものが、海流に乗 って日本に流れ着いたと言われています。
花びらは6枚あり、内と外に3枚ずつ分かれていますが、 本当の花びらは内の3枚で、外の3枚はガクなのです。
なお、スイセンはヒガンバナの仲間で、球根(きゅうこん)には毒 が含まれているので、口に入れないよう気をつけましょう。

55.サザンカ(ツバキ科) 粕谷
   童謡(どうよう)「たき火」の歌詞(かし)に、 「サザンカ、サザンカ咲いた道、たき火だ、たき火 だ落葉たき―」と謡われています。    サザンカは、晩秋から初冬(しょとう)にかけて 咲くツバキの仲間で、四国、から沖縄にかけて分布しています。 ところでサザンカとツバキの違いは、花が散る時、サザンカが花 びらがバラバラになって散るのに対し、ツバキは花ごとまとまって落ちます。 なお、ツバキの仲間は、春から夏にかけてチャドクガという毒虫が発生 するので近づかないようにしましょう。

56.ウイキョウ(セリ科) 粕谷
ウイキョウは、ハーブの一種で、やや鮮度の落ちた肉や魚 の香りを、元に戻すというところから名づけられました。
英語ではフェンネルといい、葉や茎には独特の甘い香りがあり、 特にイタリア料理ではよく使われています。
また、ヨーロッパでは、古くから薬草として利用されてきました。 ビオトープ横の花壇では、オミナエシに似た黄色い粟粒のような花と、 糸のように細かく裂けた葉や茎を観察することができます。 爽やかないい香りがするので、一度匂いを嗅いでみましょう。

84.スカシタゴボウ(アブラナ科))
粕谷  ナノハナやダイコンと同じアブラナの仲間ですが、それにしてもスカシタゴボウとは、妙な名前ですね。根を煮るとゴボウのような匂いがするので、名前の一部にゴボウがつけられましたが、スカシタの由来は、わかりません。 黄色い4枚の花びらと深く裂けた葉、ズングリむっくりの実からスカシタゴボウと判ります。よく似た仲間にイヌガラシがありますが、葉があまり深く裂けないこと、実が細長いことなどで見分けがつきます。

86.カモジグサ(イネ科))
粕谷   かつて農村の子どもたちが、葉を裂いてカモジ(女性の髪につけるヘアーピース)を真似て遊んだことから、カモジグサという名前がつけられました。  稲の穂のように多くの小さな花をつけ、やがて、風によって運ばれた花粉が、「めしべ」に辿り着いて実を結びます。実の先には、長いヒゲがあり、触るとチクチクとします。また、葉を手でもむと、意外と甘い香りがするので、一度、その匂いを嗅いでみましょう。

87.シラン(ラン科))
粕谷   シランは漢字では、「紫蘭しらん」と書き、見てのとおり紫の「らん蘭」です。 誰かにこの花の名前を尋ねられ、少しとぼけて「知らん」と答えると、「えー、何て言うの」と再び尋ねられることがあります。  山の草原に生える野草で、花びらは、内側と外側に3枚ずつ分かれ、とりわけ内側の3枚のうち、1枚だけが大きくて目立ちます。虫たちは、甘い蜜のありかを示すこの大きな花びらをめざしてやって来ます。そして甘い蜜を吸った虫たちは、体に花粉のかたまりを付けたまま別の花を訪れ、知らないうちに受粉の手助けをしたことになります。

90.ノボロギク(キク科)
粕谷   ノボロギクは、野に生えるボロギクという意味です。花が咲き終ると、白い綿毛がボロボロになって、風に飛ばされて行く様子からボロギクと名づけられました。  明治時代にヨーロッパからやって来た野草で、あっという間に日本全国に広がりました。ノボロギクは、タンポポやヒマワリなどと同じキクの仲間で、花びらのように見えるところが、1つ1つの花でそれぞれ「おしべ」や「めしべ」、子房などがあります。やがてガクが変身した綿毛をまとった実は、風によってどこかへ運ばれて行きます。



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