子育て講座
実施レポート

「もっと元気に子どもをサポートするために
 〜ストレスマネジメントってなに?〜」
 女性ライフサイクル研究所 
 津村 薫 先生 実施レポート

(写真1)

10月5日(火)4階視聴覚室にて第四回公開学習会を実施しました。

現代はストレス社会などと言われ馴染みのある言葉ですが、その実態は意外に知らないと思いませんか?
ストレスマネジメント(上手く付きあって行く方法)を学んで、子育てに活かしてしまおうという企画です。

先生のお話はとても楽しくて、講演後みんなすっきり清々しい気持ちになりました!
ためになるお話をいっぱいお聞きすることができましたが、ここではポイントだけレポートいたします。

**自分のストレス反応を知る**
まずストレスについて学びました。「ストレスとは」の定義に始まって、

人間はストレスを受けた状態になると大きく三つの状態になるそうです。

@鬱状態になる落ち込み型
A強迫神経症的になるイライラ型
B疲れを感じない無自覚型

自分がどの状態になるか簡単にチェックでき、対処法を教えていただきました。
(私はどうも2と3の混合型みたいです。バッタリ倒れないように気をつけます。)

ストレス状態にあると起こりがちなのが『自動思考』ああでもないこうでもないといつまでも考えてしまうことです。
多くの場合プラスの考え・行動にはならないので断ち切ってしまうこと。今考えても仕方がないことは考えない。
『ストーップ!』と言いましょう。

**自分の感情のキャッチとコントロールを**

人間は感じてはいけない感情はないのです!ただ乱れた感情のままで行動してはいけない。

女性にありがちなのが、自分の気持ちと反対の行動をすること。これが一番怖いそうです。
他人に合わせて、本当はすごくいやなのに「いいよ」とゆるしてしまう。。。
これが続くと気持ちがゆがんできます。我慢がたまってくると人に意地悪をしたくなるそうです。

自分の感情をうまくキャッチして、コントロールしつつ、表現できたらいいですね。

(写真2)運動やゲームを交えて楽しく講演をしていただきました。

ストレスがまったくない状態は人間にとってあまりよくないそうです。適当にストレスがあって乗り越えるほうが成長できる。
『ストレスは人生のスパイス』

うまく付き合っていきたいものです。

**おすすめストレス対処法『コーピング』**

泣く・・・とにかく泣く。泣ける映画などを観て涙とともに洗い流してしまいましょう。
笑う・・・大笑いが効果的。YouTube画像の「猫のまる」がおすすめだそうです。
深呼吸・・・息を吐くのが先です。いやなものを先に出してしまうイメージ。

体を動かすのももちろん効果的。現代社会はパソコンなどで頭はちりちりよく使うが、
体は機械任せ、頭と体の使い方のバランスが悪いそうです。

そういえばスポーツマン的性格の人にくよくよ考える人はあまりいないですよね。


(写真1)

(写真2)

**子どもとのコミュニケーションで気をつけたいこと**

ここからはネット会員様からの事前アンケートで出た質問を元にお話していただきました。

1.子どもへの接し方について
『思春期の子育てのコツなど教えて下さい。』『小学校高学年〜中学生への言葉のかけ方、
反抗的な態度に対しての対応の仕方を教えて下さい。』
『朝学校へ行かすのが大変な日があります。学校に行きたくなるような声かけや対応はありますか?』

2.勉強について
『受験まであと四ヶ月。伸びない成績にため息です。ほめれば調子に乗って、怒ればいじけていずれにしても勉強してくれません。ストレスフリーの生活がしたい。』
『どうしたら自分から進んで勉強に取り組んでくれますか?がみがみ言わないとやり始めないし、漢字ドリルの字は汚いし困っています。好きなことは優先するのです。』

1.2.について、
思春期にさしかかる小学校高学年から中学生のお子様について、子どもの話をよく聴いてあげるということを話されました。

ではどんな風に?
「聴く」という漢字は『十四の心をもってきく(耳)』と書きます。
「アウトやセーフを決めないできく」、「お裁き」をしない。
気持ちに寄り添ってやってきいてあげることが大切だそうです。

ここで注意したいのは、
ききすぎても、きかなすぎてもいけない。言いっぱなしにも聴きっぱなしにもしない。
暴言をはくなど人として許せないことはきっちり怒ること。

怒ってもいいが、後で落ち着いたときにちゃんと理由を説明してあげる。
「なんで怒ったかって言ったらな、時間は大切にしてほしい。
友達を待たせる子になって欲しくないしな。あわてて事故にあったら大変やろ。
だから朝は余裕をもって出てほしいねん。」という風に。

筋が通っていれば、反抗期といえども響くそうです。
気持ちには共感してあげる。でもだめなことはだめと教えてあげることが大切だそうです。

「ほめれば調子に乗る」「好きなことは優先する」これは一言「すばらしいじゃないですか〜。」
これには一同ポカーン・・・

調子に乗るというのは感情が豊かだということ、何も興味を示さず、無気力なほうが心配だそうです。
何かに夢中になる時期はとても大切。「好きなことがある子」は「好きなこと」と「やらなければいけない勉強」のメリハリをつけれるようにサポートしてあげることが大切。「どうやったらうまくいくか、一緒に作戦会議を立ててあげて。」とのことです。
子どもの長所を見つけて大切にしてあげることで全体を底上げしてあげることができるんですね。

思春期は「子ども部屋の模様替え」言われているそうです。
今まで親が与えて部屋に置いていた物を子どもが疑って、自分で全部確認して自分の好きな位置に置き換える。
そういう時期だそうです。
「この時期なにもかもうまくいくことはない」心や体の変化に子どももあわてているのです。
わかっていても親も慌てますよね。でもそういうものだと思うとかなり気持ちが楽になります。

3.その他
『ストレスとは縁のない生活をしている私ですが、この1〜2年で世の中はイライラ度アップしているのを感じます。ストレスを感じている人への接し方、フォローの仕方などを聞かせていただきたいです。』

サポーティブな心がけをもって「聞き上手」になることが大切です。ただきいてあげる、ただ理解してあげる。
注意しないといけないのはアドバイスをしないということと、ききすぎないということです。

きいてあげると言っても、一時間を過ぎたら話は繰言になるそうです。
ストレスを感じている人が話すことで、つらさ、怒りを増幅させてしまうこともあります。
自分も傷つくことにならないように注意しましょう。

できることはしてあげていいですが、それが問題を全部解決することにはならない。
ということをわかっていることも大切です。
ご本人で乗り越えないといけない問題なので、「私が何とかしてあげる」ことはできないのです。


『津村先生は超御多忙の生活をされているとお聞きしましたが、その元気パワーのもとはなんでしょう?お会いしてじっくり観察させていただきます。』

まず自分のご専門の勉強が好きということがあり、講演などでいろいろな方と出会えるのが好きだそうです。
大好きなお仕事で、いろんな講演で皆さんに感謝されて、よし次もがんばろう!ときっと先生のなかでバイタリティーサイクルがぐるぐる回っているんでしょうね。

『前向きに生きている人には人生はギフトをくれる。』本日一番の名言です。

**津村 薫先生プロフィール**
1990年より、女性ライフサイクル研究所スタッフ、講師。子育て、子育て支援者の育成やスキルアップ、ストレス、コミュニケーション、援助者のメンタルヘルスなどの多岐にわたるテーマで、講演や執筆活動を行われています。

講演回数は企業研修をのぞいても年間200本!超ご多忙にご活躍中のパワフル〜!な先生です。

 著書『子どもの叱り方』『ひとりっ子の育て方』『きょうだいが仲良く育つためのヒント』『小学生の子育て』『親子でストレスに強くなる方法』(いずれも共著)など。
2002年より、NPO法人FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク理事も務める。
その他、論文も多数執筆されています。

*「女性ライフサイクル研究所」HPに日記掲載されてます。
 http://www.flcflc.com/
*「おやコミュネットなら+プラス」で子育て相談中。
http://www.kodomo.pref.nara.jp/oyacom/htdocs/index.php?action=pages_view_main&page_id=196

**参加者の感想**

*内容的に少しかたい話かなと思っていましたが、とても楽しく、親しみやすく、自分でもできそうだなと思いました。とてもよかったです。すっきりしました。

*とてもわかりやすいお話で、楽しい時間をすごすことができました。
他人を優先させると自分の気持ちにどんどんストレスがたまりしんどくなりますが、上手にストレスを解消しながら自分の気持ちも大切にしていきたいと思いました。
嫌な気持ちにストップをかけるのは難しいのですが、少しずつ実行できるようになりたいです。
毎日笑顔で楽しく過ごす時間が増えるようにしていきたいです。
ありがとうございました。

*子どもとのコミュニケーションについても学ばせていただいてよかったです。
受験期の息子がなかなか真剣に勉強ができないので、イライラしていましたが、同じ悩みを持っておられる方への質問にもお答えいただき、私も元気が出ました。
大切な子どもを温かい気持ちで支えていってあげたいです。

*年間200本という講演回数に「なるほど〜」と思いました。
とてもわかりやすいお話で、だから質問が出なかったのだと思いますよ。
「人生のギフト〜」私も実感しています。今回のお話で思い当たった点を意識して、さらにたくさんのギフトをもらいます!

*質問に答えていただきありがとうございました。「長所を見る」ことは忘れがちだけど大切なことです。
「感情」「行動」の線引きをするというお話に大いに賛同いたしました。「嫌なことはせんでもいいよ。」という親の多いこと。その結果が若者の引きこもり増加につながっているのではないのでしょうか?
「自分のストレス反応に気づく」で私は鬱になるタイプでした。それがとても恥ずかしいこと、弱いことと思っていましたが、講演ではタイプ別の解説が主で、否定されることもなく、私にはそれがよかったです。

*私は喜怒哀楽が激しくて、子どもに感情をぶつけすぎでは。と後悔することが多いですが、先生の『感じていけない感情はない』という言葉に救われました。
大人としてコントロールしながらうまく表現できればと思います。これからもガチでいきますよ!

(2011.02学び舎-04)




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